本を開けば、松本翁に林画伯

開店後、売れた本の荷造り。出版ニュース社『定本 庄司浅水著作集 書誌編』の特装版。一冊一冊に署名、そして版画が挟まっている。一応、全部をもう一度チェック。月報も見る。数冊目の月報に「松本八郎」の名が。EDIの松本さんである。松本さんの長話は有名だが、庄司浅水話は何度聞いたことか(面白いんだけど)。最初の出会いも確か、松本さんが庄司浅水の間違いを手紙に書いて送ったところ、「一度来なさい」というところからはじまったそうだ。ホントなのか。で、この巻の版画を見たら、庄司浅水肖像画の版画。名前を見ると「林哲夫」とある。えっ、これ『sumus』の林さんですよね・・・。「京都伏見在住の」「新進気鋭の洋画家」とあとがきにある。以外なところで会ったなぁ。そういえば松本さんにも随分会っていない。先日のUBCにはBIG BOXの搬入で行けなかったし。先日、柳瀬徹くんに「松本さんに会いに行こうよ」と誘われた。そうだね、行こう。

京都から来たという御客さんが。自分の欲しいものは京都に無いと熱弁。「でも、京都にはブッダハンドとかゴッドハンドとか凄い人が凄い本見つけてますよ」と言うと「何してる人なん、それ・・・」と驚いていた。


2時、店番を変わってもらう。飯島書店さんへ。『未来』の取材。店の裏(以前は住んでいたそうだ)で。飯島さんの親戚は古本屋だらけ。この飯島さんと、目黒区鷹番の飯島書店さんは兄弟。お姉さんが荻窪の岩森書店に嫁いで・・・とどんどんつながってしまう。荻窪で開催されていた古書展の話などを1時間と少し聞く。今月の三幸書房さんの回、ちょっと自分で満足できなかったので、がんばるべ。ちなみにもうすぐ出る6月号は平野書店さん。『古本道場』で「全部にグラシン紙が巻いてある」ということで角田さんも印象に残っていたと言っていた古書店だ。飯島さんは7月号。8月号は、都合により休載させてもらいます。その後、ひたすら入力作業。閉店まで。夕食後、また店に戻り続きを。これからしばらくやるつもりだ。


おまけ。昨日夜、大久保のツタヤにCDを返しにいったついでに下の階の「ブ」に寄る。自分で読みたいと思っていた本が多く、たくさん買ってしまった。一番嬉しいのが、太田出版の『ジ・オウム』。中原昌也福田和也根本敬などが寄稿。まぁ、内容はどうでもいいのだ。この本のイラストが『猫ストーカー』浅生ハルミンさんなのだ。とんでもないハルミンワールドが全開。身体よりデカい麻原のお面をかぶる信者、像の帽子をかぶった信者のイラストには「パオーン」の文字、イニシエーション中の麻原には「ほれほれ」の文字、捜査用のカナリアバツグンだ。以前、本人に見せてもらって欲しかったので。105円でした。何回でも笑えるぜ。