雨の早稲田は日曜日

人が少ない日曜で雨。やっぱ今日休みね〜といいたくもなるが、店。昼から2時まで親父に出てもらい、2時からラストまで入る。たまにくる目録注文をさばきながら値段つけ作業。途中、店に仕事をしにきたという立石の岡島さんが。水面下ですすんでいる「ワメゾネス武藤良子プロジェクト」について話す。武藤さん、OK出たよ。


なんとか「やらなきゃよかった〜」という売上にならずにすんだ。ありがたいです。閉店後、ここ数日値段をつけていた本を棚に入れる。古い本抜いて。気持ち的に疲れたび。


昨夜、いまさらながら「ヨコハマメリー」を見た。顔を白塗りにしたホームレス娼婦メリーさんを周囲の人の証言で語るドキュメンタリー。戦後からの横浜の移り変わり、時代からこぼれおちた人たちへの「街」の優しさと残酷さ。ゲイで、かつては男娼もしていたというシャンソン歌手の永登元次郎は自己を投影しながらメリーさんと交流してきたのだが、この二人の友情が軸になっている。ハッピーエンド風でもあるが、落ちていく夕陽の美しさのようなラスト。永登元次郎さんの歌がとてもいい。末期ガンに侵されている元次郎さんが歌う「哀しみのソレアード」、美しすぎる。かつて男の墓場プロの花見にお邪魔させていただいた時に映画の関係者の方が来ており、そこで飯島洋一さんが「いやぁ、俺昔メリーさんに相手してもらったことがあるよ」と言ったらみんな「へぇ〜」と信じて「うっ、嘘だよ!」とあわてていたことを思い出す。


”南池袋のニセ松沢呉一”瀬戸君が「植草甚一生誕百年」のページに寄稿しているじゃないか。ちなみに自分は植草甚一を売るのはとても好きだが、読むほうはまったくダメなのです(笑)。以前、植草甚一を読めないと古本屋やっちゃいけないのでは・・・と意味なく悩んだことも。とはいえ、晶文社さんが生誕百年記念をやるってうれしいことですよね。
http://www.shobunsha.co.jp/uekusa4.html