紙の音

開店後、土曜日におたくで見た「◎◎◎◎(20冊ぐらいの揃いもの)」を買いたい、と電話が来たのだが、ずっと入荷していない。在庫有れば忘れることなんてありえないものである。なので違うお店かと思います、と言うも「嘘をつくな!」と怒られた。そんな……。


今月から「WiLL」の連載は「月刊Hanada」(飛鳥新社)に移籍しました。今回の分裂劇(実質追放だども……)はなんか揉めに揉めてるんだけどそれは自分が言うことじゃないので。自分はまぁこの雑誌の保守言論に対して全て納得しているわけではないけれど、花田さんには昔からお世話になっていて助けていただいているわけですし、なにより担当編集の川島君は何時間でも話していられる自分の数少ない友人です。ただそれだけですから。坪内祐三さんの書評連載がはじまっていた。


昼過ぎに知人のKさんが本の持ち込み。ご自分の蔵書と会社の不要本5箱。諸処の連絡をさばきながら査定していたら閉店時間近くになってしまった。メールで連絡。大学の古本市にいい本。


ふと思う。やっぱ、ベタの出し方なんだよな。センスというものは。


閉店後、雑司が谷のキク薬局。5月22日の「みちくさ市」のチラシを受け取りに行く。会長とメディア用の写真を受け取り、体調の話など。昨日、前田健が新宿路上で倒れて亡くなったけど、俺もこの間同じ感じで危なかったんだよな……。いったん自宅でメシを喰い、店でチラシの送り作業、をやろうとしたら封筒が無かった……。とりあえず枚数で分けるだけやる。静かな店内に、紙が擦れる音だけが響く。自分はなにをめくってんだろな。今日もまた、独り、夜に。