初日!

朝9時にBIGBOXへ。ストックを机の下に下ろし、棚の整理。新ネタを一縛り持ってきたので、入れ替え。9時半から全体作業。いろいろと帳場まわりを設営開始。今月は班長なので、お金を数えてからレジに入れる。早番なので、そのままレジ打ちに入る。10時開店。シートがはずされる。タイミングがあわなかったのか、そのシートに巻き込まれているお客さんがいる・・・。


一時間働いて休憩。2階パピエで駸々堂ニコンカラー双書の『パリの切手市』をパラパラ読む。この新書は面白いものが多く、下島正夫『マッチラベル』、矢野誠一古典落語』、戸板康二『いろはかるた』『女形』、吉田健一他『ロンドンのパブ』、野坂昭如『私のタカラヅカ』、永六輔他『市街電車』など楽しい本が多い。『熱気球』っての楽しかったな、前に読んで。


また1時間入って1時。ハルミンさんが来る。先のセドツアーで、下ろし忘れてうちに来てしまった本の中に、原稿のネタで使いたい本が入っていたので、それを取りに。一緒にとんかつ屋「とん久」へ行き食事。幸せな味なり。会場に戻り、ハルミンさんは棚を見ている。せっかくだから何かお土産を、と思い、田辺茂一の『わが町・新宿』(旺文社文庫)を見つけてプレゼント。セドとは人のためなり。金のためあらず。人を活かさずはセドにあらず。(ゲーテ・嘘)


次の休憩は店に戻り、少し追加の値つけ。戻ると、坪内祐三さんに声をかけられる。先ほど『靖国』が売れたところを目撃したそう。気を使っていただいて「今度、金城庵の飲み会(『ダカーポ』でよく書かれてる飲み会)に遊びにきなよ」と声をかけていただく。ものすごく行きたい。時間あたりに適当に集合らしいのだが、緊張して行けそうも無い。いつも言うと「嘘つけ!」と言われるのだが、本質的に人見知りなのですよ(これホント)。


こいさんが某書店のことを「あいつはいいよなぁ。店無くてBIGBOXだけの売上げで暮らしてるんだろ。2ヶ月にいっぺん働くだけでさぁ。よく言ったもんだよ。一年を12ケ月ですごすいい男だよ」。12ケ月じゃ普通だよ!


夕方、本がガンガン売れ出す。文庫が無くなってしまう。あわてて自転車で店に取りに行く。親父に後で文庫と本を持ってきて、と頼む。帰ってきて文庫をワゴンにつめる。夕食で、松屋のカレーがどうしても食べたくなり足を運ぶも満員。もういいや、と隣の某チェーンのカレー店。うへー、なんだよこれー。どうりでガラガラだと思ったよ。一食損したー(涙)。


その後閉店までなかなか売上げよし。おぉ!「日本国語大辞典」の揃いが売れた。うーれーしー。9時閉会。目標そのまま。多くもなく、少なくもなく。今日は一日眠かった。早く寝よう。店に戻るとどういう訳か「おに吉古本案内 vol.3」がたくさん。デザイン担当の石丸澄子さんの名刺と共に置いてあった。来ていただいたのだろうか? 荻窪西荻窪、吉祥寺の古本地図。穂村弘三浦しをん南陀楼綾繁みやこうせい各氏のエッセイなどがついた楽しい冊子。いいよねぇ、これ。というわけでうちでも配布します。早い者勝ち! ていうか、ご当地に行けば手に入りますが。しかしこのエリアはいい店ありすぎ!