「店」のはじまりに

立石書店古本市、2日目。10時半ごろ、店へ。もう、「一陽来復」のお守り目当ての方々が大行列。人波をかきわけて店内へ。牛イチローと本日用に棚を変えてみる。南陀楼さんの棚は3つから2つへ。余った棚には、外に並んでいる方々が買いそうなものを並べることに。牛イチロー仕入れた「こよみ」各種、旅猫雑貨店のあれこれ、リコシェの小物などなど。そしてさりげなく一番下の端っこに自分の「歴史もの」を並べてみる(ウッシッシ)。


12時に開店。お手伝いの退屈君がやってくる。彼に手伝いはおまかせして、自分はいったん自分の店へ。1時半まで店番をして再度会場へ。退屈君が店頭に立ち、「こよみ2割引です、いかがですか〜」と。しかも「これ(南陀楼綾繁)なんて読むの?」とか「『けものみち』ってどの本?」とか「池袋へ歩いていくのはどうすれば(それは退屈君向きの質問だな)」などの質問にも誠実に答えている。なんか退屈君っていいなぁ。牛&退屈が食事に行くので、旅猫・金子さんと店番。金子さんの呼び込みもまた一級品。どんどん「こよみ」が売れていく。おじいちゃんなんか「この姉さんの口がうまくて買わされちゃったよ」なんてことも。代わってもらって、金子さんと定食屋〈早稲田菜館〉。


今日もたくさん開店祝いをいただいた。本当にすみません、と牛イチローが申しておりました。5時、お客さんが結構いるのでちょっと延長。といいつつ約30分ほど。で、閉店。計算作業と、他はみんな撤収作業。6時半前に全て終了。ひとりひとり、売り上げを発表しながらお金の受け渡し。南陀楼さんの袋、なんですかそれ、餅でも入ってるのかしら(笑)。全体の売り上げもバッチリでしょう。予想以上の売り上げでした。この「古本屋店内で古本市」は、ある違うイベントとしてやろうと思っていて、その後、立石書店移転が決まって、じゃあこの機会にやってみようと思ったものです。牛イチロー先生の太っ腹あってこそのイベントでした。その「元の企画」は来年2月から単発イベントではなく、定番イベントとしてはじめる予定です。1月末には発表できるかと。やっぱり「楽しい」だけじゃなくて「お金」にもならないと面白さは持続できないと思います。参加してくれたみんなに感謝します。そして何よりこの年末の忙しい時期にご来場いただきました皆様に心から御礼申し上げます。なお、立石書店は来週26日の火曜日に正式オープンとなります。他店が使っていた棚を新たに自分の本で埋めるわけです(結構な量です)。イベントに来ていただいた方にも、また新しい発見があるかと思います。今後とも早稲田の立石書店をよろしくお願い申し上げます。このイベントによって、たくさんの人に「はじまり」が思い出として残ればいいなと思います。この後は、牛イチローこと岡島さん個人の物語を積み重ねていくだけです。数十年後、「そういえばこの店がオープンの時はさぁ・・・」と話してくれる人がいるといいな。


そういえばっ。往来座が出品していた古い西ドイツ製のカバン(バイト小峯君による渾身の値札つき)が売れたのに感動。5000円也。


7時から打ち上げ。二次会もあり(書肆アクセス・畠中さん合流)、三次会はカラオケ。二次会でお帰りになった南陀楼さんからは三次会用に寄付も(ていうか売りすぎ! いやいやありがとうございます)。なんだか、本当に疲れました。ていうか普段もうちょっとがんばれ、向井よ。


そういえば、この日記も残り約一週間なのでした。