魚雷さん!

4時過ぎ、店をあがらせてもらい高円寺へ。改札で名古屋の書店員女子Aちゃんと待ち合わせ。今日、これからのイベントだけのために上京。君は魚雷さんLOVEだもんねぇ。まぁ、わかるよ、俺も魚雷さんになら抱かれてもいいと思ってるんだよね(おいおい)。というわけで今日は荻原魚雷さんの『古本暮らし』出版記念パーティーコクテイルであるのです。


到着すると、外にはすでに岡崎さんや石田千さんが。手書きの「出版記念会」の貼り紙が。岡崎さんが「失敗したんや」という走っているサイの絵を見た石田千さんが「これ、向井さんじゃないの?」と。かんべんしてくださいよ・・・。会場では久々に会う人たちが。あぁ、なんだか不義理をしているような、あぁ。会は豪華なスピーチも。坪内さんが「古本とか中央線とかそういうだけの本じゃない」というようなことをおっしゃっていたがそうだよなぁ。自分も魚雷さんの本が出るとき「『古本』ってタイトルに入らなければいいなぁ」と思っていたのだが(魚雷さんのことを知っている人は結構そう思っていたのではないだろうか)、そして入ってしまったのだが(笑)、なにはともあれ売れてるんだから、読めばわかるからいいやとなんだかホッとしたりと、なんだかいちいち自分のことのように思ってしまう。魚雷さんって、身近なアイドルみたいな存在で、みんなが魚雷さんとの関係をものすごく「個人的な関係性」と思って生きているような感じがする。自分の中にない感覚を、メジャーとかマイナーとか関係なく、ただ「否」とせず、きっちり飲み込んで自分の声にして発言する。自分、または「自分たち」にとって心地よい枠を作って生活しない、誰にでもフラットな姿勢で相対するのが魚雷さん(自分にそういう部分がないので憧れに感じている)。


後半、先日京都でライブと魚雷さんとのトークをされた、自称「インチキ手廻しオルガン師」のオグラさんが歌った。それがものすごく良かった。それまで、結構挨拶の時とかでもバラついていた空気が、このライブ中はみんなが同じ方向を向いていた。なんて魅力的な人なんだろうか。聞けてよかったぁ。
オグラさん http://www.lilyfranky.com/reg02/index.html


同会場での二次会は、石田千さん、文春のTさんとずっと話していた。ちょっと酔った石田さん、面白すぎです。その後、Tさん、退屈君、未来社の天野さんと場所を変えて飲み帰って来た。会の途中、気づくと主賓なのにカウンターで一般人ぽく飲んでいた魚雷さんの風貌を、思い出すと楽しい。ちょっと褒めすぎに見えるかもしれないけどね、これでも抑えてるんだよぉぉぉぉ!


魚雷さんなのですが、来月6月20日ごろ発行のメルマガ「早稲田古本村通信」に新連載で帰ってきていただきます。題など未定ですが(笑)。これはこれで本にしてもいいようなもの、をお願いしたいと思っています。お楽しみに。
登録は http://www.mag2.com/m/0000106202.html


また、第3回古書往来座外市に併せて開催のトークイベント「ワメトーク」の第二回目も、魚雷さんが出陣。浅生ハルミンさん(骨折治療中。がんばれ!)との三重県トーク三重県とは、学生時代の危険な思い出、そして三重から東京に出てくるまでを語っていただきます。聞き手は不肖・向井でございます。予約方法などはまもなく公開予定です。よろしく。

■ワメトークvol.2
三重県人!〜わたしたちが東京に来るまで〜」

荻原魚雷(ライター)×浅生ハルミンイラストレーター)
司会・向井透史古書現世

■日時
7月8日(日)開催時間は後日発表
■会場
上り屋敷会館 2階座敷
東京都豊島区西池袋2−2−15 
地図はコチラです。→http://f.hatena.ne.jp/wamezo/20070413174217
■予約方法
詳細は近日発表いたします。下記「わめぞブログ」をチェックして
ください!
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/


荻原魚雷(おぎはら・ぎょらい)
1969年三重生まれ。フリーライター。著書に『借家と古本』(スムー
ス文庫のちにコクテイル文庫)、編著に『吉行淳之介エッセイ・コレ
クション』(全四巻、ちくま文庫)。
最新刊『古本暮らし』(晶文社)が好評発売中。
ブログ「文壇高円寺」http://gyorai.blogspot.com/

浅生ハルミン(あさお・はるみん)
三重生まれ。イラストレーター。数々の雑誌にイラストやコラムを寄稿。
本の装丁も手がける。
著書に『私は猫ストーカー』(洋泉社)がある。『彷書月刊』にて「ハル
ミン&ナリコの読書クラブ」、講談社サイト『moura』で『帰って来た猫
ストーカー』を連載中。http://moura.jp/liter/harumin/
ブログ http://kikitodd.exblog.jp/