ありがとうございました

随分と経ってしまいましたが、日曜日は渋谷でLOFT9 BOOK FES.でした。昨年に引き続き二回目の開催でした。ご来場いただきました皆様、運営に様々な形でご協力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。


もともとはフリーマガジン「ブルーズマガジン」を通じてロフトの成宮アイコちゃんと出会い、渋谷にLOFT9ができることになりそこには本棚ができることになりそれがアイコちゃんの担当になって、どうせなら本のイベントできないかとなり、自分のとこに話がきたのでした。トークライブハウスでの古本市ということで「古本市にトークがある」のではなく「トークイベントに古本市がある」という形になっているのです。トーク収益が場所代ということです。やってみると実に大変です。どこもかしこもトークという時代ですし。といいつつ、実は「またそのメンツ?」という感じでぬるい内容の安定感、安心感だけあるトークのほうが集客が楽だったりするんだけど(イベントがわかりやすい「本」という枠内だけでやったほうが集客が楽なのと同じで)、そんなことしてたらヤバいじゃないですか(笑) あと「本好き」という言葉の実際はいろんなジャンルを排除してる感も大嫌いなので。ついつい「なぜ、それ!」みたいなことをやってしまい…。タブレット純さんと姫乃たまちゃんのトークはとてもスイングしてよかったです。自分の闇を好きなものだけをひたすら追及して突破した、というところでとても似ていると思ってオファーしたので。タブレットさんのマネージャーさんもとても喜んでくれました。「ヤクザと男色」は昨年実現できなかった企画でしつこくオファーして実現できました。鈴木さん、あまりトークなど気軽に出る方ではないので。鈴木智彦さんは「我が一家全員死刑」読んでからのファンで。「ヤクザと原発」もすごかったし、とにかくお会いしたくて。ツイッターでBLの「囀る鳥は羽ばたかない」というヤクザものを鈴木さんが絶賛したことがあってそこから出た企画なんですけど。参助さんもさすがでした。ある意味昨年このイベントをはじめるにあたり、最初にやりたいと思った企画だけに嬉しかったです。最後のトークも昨年できなかった能町さんとサムソン高橋さんのトークをやりたいというところからはじまったのですが、その後、まさかの「恋愛感情の無い結婚宣言」があり、その後一度高円寺でトークが行われてしまい。ちょっとそのままやるのは新鮮味がないな、ということになり。自分は能町さんがCSの「BAZOOKA!!!」の地下クイズ王で活躍してるのが大好きなので、そちら方面でどうかと思い調べてたら石丸さんとまったく接触したことがないとわかり。面白いんじゃないかとオファーさせていただきました。案の定、石丸さんのハイテンション暴走をがっつり受け止めていただき最高でした。昨年、ひとつだけ動員がダメだったんで、がっつり取り組んで今年は全てほぼ満員になりました。一日で200人ほどの人に楽しんでいただけたことになります。なにより自分が楽しみました。それが最高の嬉しさです。


古本フリマの皆様にも楽しんでいただけたかしら。よく、イベントと日常を対峙させてしか考えられない人いるけど、そんなことなくてどうヒモづけていくかをちゃんと考えれば決して同居できないものではないので。ただ「考えるか」「考えないか」の違いだけで。


また来年。ロフトさん側からもいろいろ提案ありましてまた新展開あるやもしれません。また、ちょびっとだけ楽しい一日ができたら。ありがとでした!!!

日曜日は!

BOOKS 9 × 鬼子母神通り みちくさ市 presents
「LOFT9 BOOK FES.2017」


古本市:OPEN 12:00
トーク:START 13:00
(古本市は19:00まで、古本フリマは17:00まで)


軒先&店内の古本市は入場無料!
トークイベントのチケットは前売り2000円/当日2500円 (+1オーダー)


雑司が谷で二ヶ月に一度のペースで開催し、毎回大賑わいの古本祭り「みちくさ市」が「BOOKS9」とタッグを組んで、今年も渋谷で入場無料のブックフェスを開催!(トークイベントを見るには料金がかかります)


☆LOFT9の軒先では、個性的な本屋さん11店舗が「いま、本当に売りたい本」を持って集結!店内では9組が一期一会の古本フリマを開催します。


☆メインビジュアルには、去年に引き続き『あれよ星屑』でおなじみの漫画家・山田参助先生によるイラスト描き下ろしが決定。当日、シルクスクリーンでTシャツにして販売!(ボディとインクの色は複数の中から選べます)


☆『とんかつDJアゲ太郎』でおなじみの漫画家・小山ゆうじろう先生による描き下ろしイラストのLOFT9オリジナルトートバッグ販売決定!


☆さらに、本好きにはたまらない出演者をそろえたトークイベントを1日通して3本開催!


トークイベント】
■「闇を抱える読書」タブレット純×姫乃たま
OPEN 12:30 START 13:00(終了:14:30) 前売り(e+)はこちら
とても個人的で人には薦められない、心の闇に寄り添う暗くも楽しい読書経験を語る!


■「ヤクザと男色」鈴木智彦×山田参助
OPEN 15:30 START 16:00(終了:17:30) 前売り(e+)はこちら
ボーイズラブでは定番のヤクザものですが、実際はどうなのか。『ヤクザ1000人に会いました!』の鈴木智彦さん、『あれよ星屑』の山田参助さんによる男集団談義。


■「覚醒めよ!」能町みね子×サムソン高橋×石丸元章
OPEN 18:00 START 19:00(終了:21:00) 前売り(e+)はこちら
本人たちさえも当日まで何を喋るかわからない衝撃のフリートーク
終了後、ハーレムチェキ1000円で販売!


【古本市参加店舗】
ハナメガネ商会、にわとり文庫、BOOKS青いカバ、古書現世三楽書房立石書店、JUNGLE BOOKS、ブックギャラリー・ポポタム、ひぐらし文庫、北書店(新刊 From新潟)


【古本フリマ参加者】
小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)、とみきち屋、つぐみ文庫、ドジブックス、えほんやハコのなか、甘夏書店、レインボーブックス、雨の実、M&M書店、ロフトブックス、朝霞書林、嫌記箱(塩山芳明

金曜日

開店後、みちくさ市関連の連絡あれこれ。台風がなぁ。モヤモヤしながら本の値付けして棚入れ。あとはネット注文の荷造り。毎日同じことをこつこつやる。


二時過ぎ、店を代わってもらい高田馬場へ。早稲田松竹にLOFT9のチラシ置いてもらってから、まずはツタヤ向かいのコットンクラブ横の東西線入口とスタバの間の道を入ったところにあるプネウマカレーさんへ。先日、ツイッターにて冗談で「コーヒー差し入れ求む」と書いたらうちの並びの銭湯に向かっていた店主さんがそれを見て買ってきてくださったのである。元は石丸元章さんに薦められていたんだけどいい機会なので行くことに。アンチョビベースのシンプルだがとても口当たりがいいのにそれとなくクセもあるおいしいカレーで、めちゃくちゃ好みだった。LOFT9のチラシも貼っていただいた。定番のチキンカレーは大盛りにしても680円。おすすめでーす。https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130503/13210644/


そのまま駅前の喫茶ロマンへ。早くつきすぎた…。バナジュー頼んで待つ。ロフトの成宮アイコちゃんが来て、すぐに姫乃たまちゃん。少ししてタブレット純さんがマネージャーさんと。タブレットさんは一年半ぶりくらいか。タブレットさん、昆布茶頼んでいてなんからしいなと思った…(なんかでかめの羊羹がついてきてビックリ)。LOFT9の打ち合わせなのだが、お二人とも忙しくてようやくの。主旨説明からフリートークへ。一度、かなり前にイベントで一緒になったことがあるらしいのだが、ほぼ初対面のようなもの。いろいろ段取りを決めて、歌もやっていただくことに。楽しみだなー。まだわからないけどお二人の本棚公開もあるかもです。


店に戻り、またみちくさ市関連のあれこれ。イレギュラーなことおこらなければ、みちくさ市はもう枠組みができてるからそんなに大変ではないのだが。商店街のK会長さんに確認取ったりあれこれと。会長がとても柔軟な方なので本当に助かっている。帰ってきてからはあまり店の仕事はできなかった。


閉店後、誘われて歌舞伎町。ぶんご商店。歌舞伎町のど真ん中の路地裏にあるんだけど魚がおいしい店。刺身で出てる魚はいえば握って寿司にしてくれる。気軽に寿司食えるのが気に入っている。松田さん、村木さんの会社員コンビ。「うちの会社の上司がさぁ、北って人なのよ。そうしたらややこしいから「北朝鮮」て言葉禁止とかわけわかんないこといいだして。ほんとバカみたいだよ。ていうか職場で「北朝鮮」なんてほとんどいわねぇだろ」。結構な会社なのに…。ちょっと早めに抜けさせてもらって日高屋西武新宿駅前通りの職安通り側の店舗。ここが一番落ち着く。

毎日聞かれる

月曜日。しかし、自宅引っ越して前より店に近くになったのはいいような気もするが、短いながらも街の気配を感じる時間が無くなってしまった。連載原稿入れて開店。買ったまま整理できてなかった新書・文庫を値付け。いよいよ今週日曜日9月17日開催の鬼子母神通りみちくさ市なんですが、出店キャンセルが出ました。一週間きってるし、無理かもですが一応募集します。なにとぞよろしくお願い申し上げます。今回、ご家庭の事情でキャンセルが多いんですけど、気にしないでまた応募いただけたらと思います。仕事とかじゃないんだし、無理せず楽しめる状況あっての遊びですからね。
http://kmstreet.exblog.jp/9548006/#9548006_1


今日、ちょっとくじけそうになりました。毎日来店される近所のおじいさんにその都度「ブルゴーニュワイン大全」を「この本、どういう本?」と説明を求められはじめてそろそろ一カ月になる。どういう行く末なのか、書かずにきたけど、まさかまだ終わらないとは…。他も含め店では買ってもくれないし、これはわざとなのか、なんなのか。早く売れないかな、この本。


とんかつDJアゲ太郎』の小山ゆうじろう君から、LOFT9 BOOK FES.2017で販売するトートバッグのデザインが届く。「渋谷と本とロフト9」がデザインされためちゃくちゃいいのいただきました。これはほしくなる。刷ってくれる6JUMBOPINSの京野さんと、ロフトのアイコちゃんに転送。サンプル作っていただいたら画像公開します。残業してたら、本が次々に売れ、本来の営業時間より売れた。うれしいけど、なんか複雑。


閉店後、歌舞伎町へ。ストリートハンターズの事務所飲み会用のグループLINEに「誰かメシ食いません?」と送ったら、ヨシノさんから連絡。ヨシノさんはまぁ職業言えないけど「おごってくれる側」の人である。怖いけど。どこでもいいというので、靖国通り沿いのビル中にあるツムビアホフへ。こんなビルの中にあると思えない屋内ビアガーデン。自分、ビール好きじゃないのだが、ここのドイツビールはなんか飲める。豪華な肉プレートを頼んであれこれ話。遅れて、レナの後輩、カナが来る。ヨシノさんと二人は重いから助かる。ヨシノさん、あることが原因で離婚したことがあって。それ以来ストイックな暮らしをしている。「俺は自分の寂しさをごまかすために人を使って何かはしない」。あぁ、わかるなぁ。そうありたいものけど。知らない間に雨が降っている。カナがタクシーで近くまで送ってくれると言ってくれたが、なんとなく断って日高屋でレモンサワーと餃子。こればっかだな、最近。

千登世橋から

昼休み少し前に、店に女性がやってきた。本を買ってもらえますか、という。そんなに量も無いようなので休み時間にうかがいますよ、と住所を聞いた。で、休み時間にひもだけ持って自転車で。とても豪華なマンションでエレベーターに乗ると、うちのマンションのエレベーターとの速さの差に愕然とする。本は玄関先に積んでいてくださったのでその場で査定。ひもで縛って持ち帰る。3本になったのでちょっと重かったけども。今は海外に住む以前早稲田に住んでいた友人の方からうちのことを聞いていたのだとか。その方がいつのどの方かわからないけど、ありがとうございます。


買ってきた本をすぐにクリーニングして値付け、棚出し。さっきまで人の持ち物だったのに、と思うとなんか不思議。夕方、若い女の子が安部公房を買ってくれた。聞くと数日前に留学で中国から日本に来たばかりで早稲田の寮に住んでいると。とても日本語がうまい。早稲田古書店街の地図をあげるととても喜んでくれた。また来てくれるといいな。


閉店後、雑司が谷。一週間前になるので、みちくさ市ののぼり取付。商店街のK会長と二人で。と思ったら、今日が大鳥神社と高田の氷川神社の祭礼で、商店街の電灯にはそののぼりがついているのでした。なので付いていない商店街半分だけ付けてきた。


帰り、オリジンでサバの塩焼きのおにぎりを一つだけ買って、陸橋の千登世橋まで行く。ここからみる、新宿の夜景が好きだ。橋にもたれかかって、おにぎりを食べる。その下を、都電がのんびり走っていく。

名前違うよ!

金曜日。昨日、コツコツ入力して、9月17日(日)開催のみちくさ市の古本フリマ出店者さんのプロフィールを公開しました。当日のお供にぜひ。http://kmstreet.exblog.jp/18468637/#18468637_1


自宅のゴミ持って外に出たら、いつも13時近くだったはずのゴミ回収がすでに終わっていた…。ガッデム。


開店してツイッターを開くと、駒込のBOOKS青いカバ・小国君がLOFT9のチラシが届いたらしく紹介してくれていた。今年は古本屋として参加してもらうのだが、そういえば昨年はまだ開業前で「元書店員」として角田光代さんのトークに出演してもらったのでした。すでにずっと前からやってるような貫禄あるからなぁ。新刊書店でバリバリやっていた人って本当にすごい人が多いから勉強になります(といいつつ勉強しないからダメなんだけども…)。


均一に旧版の鏡花全集を20冊ほど入れてから今日は「Hanada」連載の原稿書き。もう11月号(9月下旬発売だから)だよ、年越しちゃうよ。休憩時間に三楽書房。ここ数日閉まっていて、LOFT9のチラシを渡せなかったので。あっ、シャッター閉まってる、と思ったら半分くらい開いていた。のぞくと中でアキヒロが作業中。地方の大量買い取りが続いていて開けられなかったとの事。チラシを渡す(その後、神保町の古書会館に持って行ってくれたので明日には会館でももらえるかと)。夕方、アキヒロが店に来て「これ…」って見せてくれたら昼にお願いしてきた「日本の古本屋」サイトの催事欄なのだが、イベント名が「LOFT9 BOOK FES.2017」じゃなくて、チラシの宣伝文の「いちにちまるごと古本市&トーク」というファンキーな名前で登録されていた。あれこれ爆笑してたら途中で気付いたのか更新されて直った…。閉店間際、原稿もできました。


あまり他のブログは読まなくなってしまったが、たまに思い立って見に行き「yomunelの日記z」が更新されていると嬉しい。http://d.hatena.ne.jp/yomunel/


夜は歌舞伎町。本当に楽しい夜のことは、書かない。

チラシ配りと

水曜日のこと。微妙な天気である。開店前に封筒を買ってきた。とりあえずの新入荷の本を出すだけ出した。で、昨日届いたLOFT9 BOOK FES.2017のチラシ発送作業。お店だけじゃなく、個人にも送るので手紙書いたり時間かかる。途中、買い入れ希望の対応であれこれあって時間とった以外はほぼ封筒づめ作業で終わった。閉店後、北郵便局へ出しに行く。結構お金がかかるとです。その後、再度店に戻り、チラシを分けて雑司が谷ジャングルブックスへ。珍しくユキさんがまだ店に。なんかケンさんが出かけているから、とのこと。店内で飲み物とお菓子をいただきしばし世間話。その後、往来座、目白へ行って貝の小鳥、ポポタムへチラシ置いて帰ってくる。目白庭園のある通りの目白通りそばを通ると、あっ、と気づく。ユースレコーズの庄司さんのインスタでみた古着屋さん、ここなんだ。あのコレクターズの古市コータローさんのお店で明日オープンとのこと。


一度店に戻り、新宿。この間不義理したボスの三木さんの飲み会へ。加賀屋の西部新宿駅前店。三木さんの他にはガールズバー嬢のレナと、歌舞伎町で働いているレオナちゃん。久しぶりだけど、いいなー加賀屋。ホッピーいただく。なんかレオナが自分のお店でなかなか友達ができなくて居づらい、という相談をしていた。三木さんはなんか、同じような人間とばかりいるとそこが一番になってどんどん居場所が正当化されていく。他の場所をけなしてさらに正当化していく。独りで生きる覚悟があるやつのその先にだけ仲間ができる、みたいな話をしている。三木さんはそういう人だしなぁ。でも20歳すぎたばかりのレオナにはちょっと酷な話な気が…。閉店時間が来て、タクシーに乗る三木さんを見送り、レナ、ミオナと歌舞伎町・モンシェリーで二次会。夜通しやっているしノーチャージのバーなんで便利。入りづらいけど…。さっきの悩みはなんだったんだ、というぐらいくだらない話を聞かされる。まぁ、人は悩みだけで生きてるわけでなし。雨の音も聞こえない地下の夜。