夜は高円寺

ようやく文庫の値段つけが終了。1000冊ぐらい値札貼りやると、もう気分は「遠くへ行きたい」なんだけど。で、今度は店用に取っておいた文庫の値段つけ。100冊ぐらい。さらに目録用にとグラシン巻いてストック棚に入れたり。棚に入らないので、カバー無しの岩波文庫と場所ふさぎの新書を棚から抜いて文庫を全部棚に入れた。


右文書院から届き物。堀切直人著『浅草 大正篇』だ。表紙の十二階の絵がいい。早速目次を見てみる。しかし堀切さん、目次の項目がいつもそそるようなものばかりだ。全部引用してみる。

六区の活動写真街を行く/十二階と十二階下/「塔下苑」に通う石川啄木室生犀星の公園彷徨/浅草オペラ盛衰記/谷崎潤一郎、「チャプリン・バァ」に現わる/宇野浩二の市井転々/辻潤ふらぐまんたる/正岡容の「花川戸の家」/江戸川乱歩は浅草のロビンソンだった/向島の流され王子・堀辰雄/遊蕩児・金子光晴、ルンペンへ転落

気になるじゃないすか、なんか。特に最後の二つサイコー。時代、はもちろん街の小路の香りが漂うようなラインナップだ。HPによれば7月10日配本とか。今しばらく待つべし。


昼食後、横になったら寝てしまった。その後、閉店まで雑用をこなす。閉店近く、立石書店牛イチローが来る。ちょっとした用事があって高円寺。朝日新聞では「ぶっそうなペンネームと違い、静かな人だった」荻原魚雷さんの家へ。楽しい本をいくつか見せてもらう。用事をすませて近所の定食屋で夕食を3人で。「おにぎり弁当」とかいうのをパクついている魚雷さんはステキだった。もし、誰かの弟子にならなければならない世の中がきたら(どんな世界だよ・・・)自分は魚雷さんの弟子になりたい(何の?)。その後、魚雷さんとわかれて早稲田通り沿いの中野のブックオフへ寄る。ちょっぴり買って帰ってきた。飲んでないのに眠たいよぉ。