店番日記

【お知らせ】
7月9日(火)臨時休業いたします。申し訳ございません。


「店番日記」はメルマガ「早稲田古本村通信」に掲載中です。このブログへは遅れて発表しています。登録はこちらから!!
http://www.mag2.com/m/0000106202.html


◎6月10日(月)
大学構内での青空古本掘出市初日。朝8時班集合。各自棚の上に乗っているストックを台の下に積む。その後、のぼり作り。秋の「青空古本祭」のものだが、そんな細かいところを見てる人もいないだろう。レジまわりを作ってあとは開店を待つだけ。いこいさんが「よし、もういいな。お茶行ってくるわ」。あなた、最初の店番だよ! 

 ゆるくスタート。この古本市はちょっと特殊である。授業中=人いない、休憩中=人たくさん。その繰り返し。しかしこの大学の古本市、始めた当初は「学生さんって本買わないんだなぁ」という印象しか無かったけど、今や購買客層は先生方の購入が減って(公費使えないからか)圧倒的に学生さんが多くなりましたね。もちろん購入単価はグンと落ちてるけど、悪いだけじゃないと思うなあ。学生さんに「アルカイダ関係の本ってありますか?」と聞かれた、いこいさん。「あっ、昨日、早稲田通りでアルカイダみたいな人見かけたけどねぇ」。そんなこと聞いてないよ!!
 
1時間店番して2時間休憩なので、休憩時間に店に戻る。2回目の店番を終え2時過ぎに親父と交代して店番。メール連絡あれこれ。店での仕事がのってきたところで会場に戻る時間がきた。来た親父が「もう閉めていいかなぁ?」。まだ3時半だよ! 早すぎるよ!! 会場に戻り、ちょっと暇な時間なので、帳場で立石書店・岡島さんとみちくさ市のお金に関する打ち合わせ。お金のことは大事、そして大変だ。 一段落して飲み物買うか、と校内コンビニに向かったら、先ほど財布を店に忘れてきたことが判明。コーヒー買えなくて岡島さんから200円借金。せつないのぉ……。

7時閉店。全体売り上げはまぁまぁか。最近の傾向だけど売れてる人と売れてない人の差が激しい。ちょっと前まで努力しない人もあるラインより下には落ちない業界だったんだけどねぇ。ごくごく当たり前の結果が出るようになったな、古本業界も。えっ、明日雨? なんだよ、この間まで全部晴れマークだったじゃん、なんかずっと雨マークついてんじゃん、違いすぎるだろこの予報! ひどいよ!


◎6月11日(火)
雨模様。しかし早稲田の「青空」とつく催事は基本「雨」と友達である。この催事の場合はお客さんが大学関係者がほとんどなので、他のに比べれば雨の影響はそんなに無いのかも。2日目からは授業中=のんびり、休憩中=にぎやかの繰り返しだ。いきなり休憩だったので会場前のテラスでお茶。まわりはみんなパソコン広げたり、洋書に目を通したりしてるというのに俺だけ「実話ナックルズ」を読んでいるという。恥ずかしいわ。

棚を直してると女子大生2人が「これなんて読むの?」「なつめ…そうせき?」「あっ、聞いたことあるかもー」という会話を。マジか!! レジに戻りその話をしたら、いこい書房さんが「お札にもなってるのにねぇー。見たことないのかねぇ、これー」と財布から1000円札出して広げている。もちろん肖像画野口英世だ。さらにいこいさん、古書英二が出している猫の絵を写真だと思っていたとビックリしている。どうみても絵だろ!!
こいさんが写真だといいはった絵⇒ http://twitpic.com/cwl1n1

その後も面白い会話がレジで続くもこんなの書けないよ! 7時に閉店。テントの幕を下ろす作業中、巻いてあった横幕に水が溜まっていて下ろすたびに水がバシャーっと落ちその都度古本屋がキャーキャー騒いでいる。一日中学生さんを見続けているというのに、今日見た中で一番子供っぽいのが70歳ぐらいのじいさまたちなんだからとんでもなさすぎ。

明日雨らしい、と聞いて昨日追加ストックを持ってきすぎた…。最終日までに無くなるかしら。


◎6月12日(水)
あいかわらずの雨。今日は古本市は非番。店に行くと入口ドアレール工事が終わっていた。なんか開きが悪かったのだが、大家さんが直してくれたのだ。わーい。不必要に開け閉めしてしまう。

昼休み、メシをささっと食べて雑司が谷へ。みちくさ市トークで会場を貸していただいている雑司が谷地域文化創造館へ。ここで行われている高齢者向けの講座に、「本の雑誌」の浜本茂さんが登壇されるので観覧に。3月に創造館様よりベストセラーや映画化される原作のようなお話ができる講師の方を紹介してほしいと話があり、お世話になっているのでなんとかせねば、と知り合いの担当本が映画化された編集者さんなどをあたろうかと思ったところ、あっ!と浜本さんを思い出しご紹介した、という経緯があったのでした。
 受講者の方、50名ぐらいおられるのだが、なんか反応がいい。ベストセラーランキングが配布され、「ここに載っている本を読んだことあるかたー」と聞くと「64」なんかを読んだことある方も。終了後、浜本さんと少し立ち話して帰ってきた。

閉店間際の青空古本市へ。さっき買い取ったばかりの本をそのまま棚へ。値札つけたてですよ。テントの横幕を下ろして終礼して解散。自分も帰ろうと幕をあげて外に出たら……のぼりが片付けてないよ! ひどいよ!


◎6月14日(金)
今日は古本市非番で店。日曜日からの新宿古書展の目録注文品の分け作業。注文の出だしが悪くシュンとしていたのだが、いつのまにかドンドコ注文が来てむしろいつもよりいい金額だ。やる気、元気、いわき! 神様、仏様、お客様! である(前半は無くていいが)。昼休み、まとめて店と自宅の公共料金などなど支払い。売っても売っても、金たまらないよなぁ、ホント。

昼休み、早稲田大学の古本市会場へ。やっぱ晴れると売れんだな……。
 
閉店後、雑司が谷へ。キク薬局ガレージにて、7月のみちくさ市のチラシ配布作業。武藤良子、うーちゃん、ひぐらし文庫・原田さんと4人で。50枚単位にわけて、送るもの、近隣で配布するものにわけていく。いつも送付させていただいている皆様、近日届くと思いますのでよろしくお願いいたします。いつもありがとうございます。

みんなで南池袋「硯家」。久しぶりに来たので、おいしい牛すじ煮込みも頼んでしまう。揚げ餅天ぷらぶっかけうどんという背徳な食べ物を。辛い麻辣醤麺というのもあるのだが、うーちゃんがそれに生卵いれるというステキな食べ方を。俺も次それやりたいなー。

硯家> http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13015730/


◎6月15日(土)
青空古本堀出市最終日。
晴れました。暑い。テントの横幕も全開。最初の1時間が当番だったのだが、9時半ぐらいに準備が終わってもうレジ入ってたから1時間半の当番に。長いよぉ。11時に休憩。自宅に戻りシャワー。メシは新発売の「ペヤングたらこやきそば」。なかなかうまい。が、数度したら普通のに戻るな、やっぱ。最近出ているペヤングの新味はどれも浮気な味である。

1時に会場へ。また店番。いこいさんが「いやーよく寝た」と後ろのゴミとか捨ててある森の中から出てくる。よく寝られるよな…。ていうか昨年いこいさん、ここで寝てたらお客さんが「人が倒れてます!」って報告に来ちゃったということを思い出す。勘弁してほしい。1時間店番して、今度は店に戻る。親父を休憩させるためしばし店番。お客さんは多いが暇だー。

5時閉会。なんか今回は雨疲れしたな。すぐに撤収。本を縛るのめんどい。業者さんのテント撤収と同時進行なのでバタバタと忙しい。7時半ごろ終わって解散。しかし明日は新宿古書展初日なんだよ。早起きやだー。

なにはともあれ、ご来場の皆様、宣伝協力していただきました皆様、ありがとうございましたーー!!