風と夜景と三線と

午後、昨日借りてきた本と手持ちの本であれこれ調べながら原稿一本書き上げる。その後、某氏より届いた「買い入れ本」の査定。3箱分。さすがにいいものがいっぱいだぁ。初めてあの雑誌の創刊号を見る。触るのも初めてだよ。で、それを細かく見ていたら閉店時間・・・。続きは明日に。


自転車で、雑司が谷方面。いつも登っていく鬼子母神参道へ続く宿坂の下を曲がり、富士見坂を登る。「学習院下」あたりの都電線路と並んである「のぞき坂」と併せて東京で一、二を争う急坂なり。この坂は、途中、「日無坂」という階段坂と別れる珍しいY字坂なので、本などでもよく紹介される。それにしても急すぎだろ! ガケ登ってるみたいだよ。登りきると目白通り不忍通りの合流地点。その付近にある「目白台一丁目遊び場」、ここが今日の目的地。まだ誰も来ていないようだ。いるのはホームレスのおじさんのみ。と思ったらその人が「向井さ〜ん」と。往来座の瀬戸さんでした・・・。いや、暗いから・・・。


本日は「わめぞ人」いわゆる「わめぞんちゅ」による花見なのだ。いや、この公園凄いよ、さすが目白台、片面がガケみたいになっており、新宿方面の夜景がドカンと。花見じゃなくても飲みに来たいね、ここは。旅猫雑貨店の金子さん来る。なんか担いでいるので「なんすか?」と聞くと三線だという。「花見は三線でしょ」。そうでしたか! 金子さんと買出し。目白通りから旅猫近所に抜ける道の途中にある惣菜屋さん。前から気になっているのだが、初めて入る。外のガラスケースに小さなパックに入った惣菜がチョコンと売っている。めちゃくちゃ狭い。おばちゃんに「花見かい?いいねぇ」なんて言われる。雰囲気良すぎ。帰り、富士見坂上の木造の酒屋へ。いつの時代なのかわからなくなる店。金子さんが「この什器、欲しい」とか言い出すぐらいの味。酒とつまみを買って公園へ。


牛イチロー&ナベちゃん、退屈君が来ていた。ひとりシート上に寝転んでいる死体のような人が。「わめぞ絵師」武藤良子さんでした・・・。次々と人が集まってくる。ただでさえ風が強いのに、ガケのせいなのか突風が。そんな中、三線が鳴り響く。津軽三味線みたいだな・・・。瀬戸さんが弾き始める。彼はギター弾けるので、結構音を出せる。正坐して目をつむりながら。牛イチローが「あんた、高橋竹山か!」。ナベちゃんが「かっぱえびせん」の袋についている楽譜を差し出し、「これ弾いて」と。カルビ〜かっぱえびせんっ、のテーマが鳴り響く。みんな笑う。また鳴り響く。みんな笑う。また鳴り響く。いつまで弾いてるんだよ!! 琉璃屋コレクションの藤山さんが崎陽軒のシュウマイを持って来場。退屈君が食べるたびに「あぁ、おいしぃ。僕はろくでもないシュウマイしか食べてこなかったんだぁ」と。それでいいなら馬場の駅で売ってるから買ってあげるよ・・・。続々と集まってくる。外市、お客様オールスターズのY&Nさん、朝さんも。往来座経理主任・まこちさんが大量差し入れを持って登場。拍手が。いつも通り、「なにをどうパクるか」について話す(おいおい)。トイレの電球が切れてるんだよ! その時、リコシェ阿部ちゃんが間もなくこちらへ来るという。「電球買ってきて!」と何も説明せず買ってきてもらう。阿部ちゃん到着。トイレの電気が点く。この瞬間が、今日一番の盛り上がりだった。いいのか、それで。


ガケ下は公園。瀬戸さんと遊びに(いい年して・・・)。ジャングルジムに登る。高いな、これ! 子供、大丈夫なのか。金子さんに「写真撮って〜」とおねだり。金子さん、残酷にも「瀬戸さん、もっと上登って」と。「こっ、怖いですよ・・・」。パシャリ。金子さん「怪しすぎるよ!」。・・・。9時過ぎ、寒すぎるので解散に。さらば、夜景よ。


その後は池袋へ出て数人でカラオケ。いやぁ、なんか怪しい宗教イベントに参加したような余韻でした。